0歳児

赤ちゃんからできる!こどものコミュニケーション能力が育つ簡単育児方法は?

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現役保育士・2児の母、いえなゆうです。

近年、「コミュ障」なんて言葉がさかんに使われるようになりました。しかも、低年齢化してる印象を受けます。

また、同じように「コミュニケーション能力」という言葉が使われるようになったのも近年になってから。

 

コミュニケーション能力がない=コミュニケーション障害(コミュ障)

 

 

私は現役保育士なので、定期的に研修や勉強会に参加します。

そこでも、たびたび出てくるワードが、「コミュニケーション能力」「コミュ障」

要は、人とうまくかかわることができず、生活の色々な場面で支障をきたしてしまう大人やこどもが増えたということです。

 

これを読んでくださっているあなたは、「我が子がコミュ障になったらどうしよう…」「そうならないために今できることは?」と思うことでしょう。

私もこどもが2人いますから、同じ思いで育児・保育をしています。

 

 

ここでは、私が保育の研修で得た情報をシェア!日本のこどもたちが、コミュ障にならないためにおとなができる簡単な育児方法をお伝えしたいと思います。

教育学者の数十年前からの研究結果に基づく内容です。

0歳の赤ちゃんからできることなので、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです☺

 

 

Contents

21世紀の育児は「認知能力と非認知能力をセットで育てる」がキーワード!

認知能力や非認知能力…タイトルをみてもさっぱりわかりませんよね(笑)

 

■認知能力とは
字が書ける・数字がかける・計算できる・形・IQ・早期教育・受験勉強…など、目に見えてわかる、測れる力習い事もそうです。

今まで日本では、幼稚園や保育園~学生においてこちらを重視して教育に取り入れる傾向がありました。
こどもの「オプション・うわもの」の部分です。

 

 

■非認知能力とは
考える力・議論して他者を認め合う力・目標に向かって頑張る力・人と関わる力

核家族化・少子化・世間の危険化により、現代では培われにくい能力になってしまいました。

ひと昔前(昭和初期・中期)であれば、子ども同士で毎日工夫してあそぶ・家の手伝いをする(すべて手動)など、生活の中で自然と身に付いた、点数で測れない心や自我の力、それが非認知能力です。

 

教育経済学の研究者・ジェームズ・ヘックマンの研究発表によるもの

ヘックマンは、2000年にノーベル経済学賞を受賞した人です。
1960年代から現在まで乳幼児教育について研究しており、彼の主張は2つ。

1.就学前の乳幼児期の教育に、国はお金を投資するべき

2.乳幼児期に「非認知能力」をつけるべき。

 

40年前の乳幼児期に、教育にしっかりお金をかけてもらった子、かつ非認知能力が育つように教育された子、まったくされなかった子を比較。

 

現在40代である彼らですが、乳幼児期の教育にしっかりお金をかけてもらい、かつ非認知能力が育つように教育された子は持ち家・定職率が高く、経済的にも精神的にも安定しているという研究結果が出ているのです!

 

欧米ではそれらこどもの研究がとても進んでいて、何十年もかけて研究が行われているのに対し、日本は近年やっと見直されつつあります。

 

日本は今まで、詰め込み式の「認知能力」を育てることに注力し、その土台である「非認知能力」には目を向けない教育(保育)をしてきました。
早期のお受験や大人主導の習いごとなどが良い例です(これらを否定しているわけではありません!そこにこどもの意思があるかないか、がポイントだと思います)。

 

また、教育というと小学生以上のこどもが対象で、就学前の乳幼児期にはまったくお金をかけてきませんでした。
だから、保育士や幼稚園教諭のお給料は低いのですね…(脱線しました(笑))

 

とにかく、「コミュ障」のおとなが増え、「コミュニケーション能力」の大切さが見直されるようになり、ようやく日本のトップの方が気づいてくれたのです。

 

人工的に育てよう!非認知能力の内容3つ

現代は非認知能力が育ちにくい社会です。

1.目標に向かってあきらめず、粘り強く達成する

考え、工夫して目標を達成する力。自分ひとりでは難しくても、何人か集まってアイディアを出し合って達成するのが効果的。

2.人の気持ちを汲み取り、それに上手に応じる力

人の気持ちがわからない、悪気はないのに相手を傷つけてしまう。結果、人に敬遠されてしまう…そうならないための力。

3.嫌な気持ちを、自分で前向きに切り替えられる力

これがうまくできないと、鬱になったり自殺を考えてしまったり…落ち込んだ時に、立ち直ることができる力です。

これら3つを併せ持った力、それが非認知能力です。これらは1度身に着けると、一生持続します。

また、赤ちゃんの時から育てることができる力でもあります。
0歳・1歳・2歳の小さなこどもには、まだまだ先の話…のようですが、幼児以降にこれらの力を育むために赤ちゃんからできること…具体的にみていきましょう。

 

赤ちゃん(0歳)から育つ非認知能力とは?

さて、赤ちゃんの時から非認知能力が育つことがわかりました。
では具体的にどうやって育てることができるのでしょうか?

私は保育士として話を聞きましたが、家庭の親子関係でも取り入れられる簡単な方法です☆

 

1.1対1の関わりを大切にする

赤ちゃんが泣いたり、すがったり、しがみついてきたとき、その都度受け入れ、対応してあげましょう。
簡単に言えば、だっこしてあげる、「大丈夫だよ」と声をかけてあげる、などです。

 

また、一番簡単、普段からできること…それはおむつ交換時に必ず声をかけてから行うこと。

「これからおむつかえようね~」「うんち、気持ち悪かったね~」「さっぱりしたね~♪」など、何かしら声をかけてから交換してあげる。

 

赤ちゃんが一番不安なのは、無表情・無言でアクションを起こされること。

 

不安を安心感にかえてあげるために、1対1で抱っこしたり、声をかけて援助してあげることが「人(他者)への安心感」になり、「人のことが大好き」「自分から人に関わろうとする力」につながっていきます。

 

赤ちゃんが不安な時、その都度対応し安心させてあげる=気持ちの切り替えができるポジティブな子に

赤ちゃんはしょっちゅう泣きます。
おなかがすいた、眠い…の本能的な泣きだけではなく、人・場所見知りなどその他少しの不安で身近なおとなに泣いて訴えます。

 

その都度、「○○が嫌だったんだね」「もう大丈夫だよ~」など、気持ちを代弁したり抱っこしたり、ありのままを受容してあげる。
この繰り返しで、赤ちゃんはしがみつかなくても安心できるようになり、「他者は味方なんだ」「自分は愛されている」実感を持てるようになるのです。

 

この1対1の丁寧なかかわりが、赤ちゃんとおとなとの信頼関係を作り、「人が大好き」の根っこになるのです。

 

2.自由な探索行動をさせてあげる

「赤ちゃんが危ないから」といって、一日中抱っこひもの中だったり、動けるのにハイハイさせてあげなかったり、1歳前なのに「1回もお座りさせてことがない」という事例もあるほど…

家庭の中で自由に探索させてもらえない赤ちゃんが多いようです。

■関連記事
もしかして、探索不足かも?→5ヶ月赤ちゃんがミルクを飲まなくなった原因と対策は?
「あぶないから」という、心配な気持ちはよーーーーくわかります。
赤ちゃんてすぐぶつけたり、転倒して頭を打ったり、心配が絶えないですよね。

 

でも、せっかくの成長を大人が止めてしまうと体の発達に影響がでるだけでなく、精神にも影響します。

 

例えば、寝返りできるようになったら存分にさせてあげる。
ハイハイできるようになった・つかまり立ちできるようになった・伝い歩き・一人歩き…とそれぞれの段階で存分にさせてあげる。

 

もちろん、そのためには赤ちゃんにとって危険になりそうなものは片づけたり、家具にはコーナークッションを貼ったり、階段やキッチンにはべビーフェンスを付けておくなどの、安全対策が必要です。

 

自由な探索行動は好奇心や興味を育み、筋力がつきます。
ここでしておかないと、何事にも臆病なこどもになってしまうので、多少のケガは成長にとって必要と割り切り(実際そうなんですが)、赤ちゃんを楽しませてあげましょう♪

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非認知能力は3つの大好き♡で育てよう

1.頭をつかうこと

2.身体をつかうこと

3.人と関わること

 

本来こどもにとっての「3つの大好き」です。
しかし、機械化(AI)や人との関りが少なくなった現代は、3つともさほど使わなくても生活できてしまいますよね。
人工的に育てるため、上に書いた、1.1対1の関わりを大切にする2.自由な探索行動をさせてあげるを意識して赤ちゃんから育てることが大事。「3つの大好き」の土台となります。

 

コミュニケーション能力を育てる・コミュ障にならないために赤ちゃんからできること・まとめ

・コミュニケーション能力があり、コミュ障にならず楽しくたくましく生きていくために、おとなができることがある

・それは非認知能力を育てること。

・非認知能力は、現代においては人工的に意識的に育てていく必要がある

・それらは、赤ちゃん時代から培うことができ、身に付くと一生ものである

・赤ちゃんが泣く・不安ですがってきたとき、共感して受け止め、安心させてあげる

・赤ちゃんが求めてきたら、1対1で答えてあげる。声をかけてから介助する

・発達に応じて自由に動ける・探索させてあげる。ケガや危険を恐れすぎずおおらかに見守る

・教育学者の数十年の研究結果に基づく方法。日本人はやっと気づきこどもへの教育法を見直されるようになった

 

まとめると、ざっとこんな感じです。
文字にすると小難しくなってしまいますが、実際は赤ちゃんへの簡単な働きかけのみ。
100%を目指すと息苦しくなってしまうかもしれませんが、心掛けるだけでも「知らない」とは大違い!ぜひ、取り入れて赤ちゃんを育ててみてください。

 

結果的に子育てしやすい赤ちゃんになると思いますし、お金をかけず人間が生きていく力を育むことができます。
コミュニケーション能力を伸ばす簡単な方法、ぜひお試しください☺私も保育の現場で大切にしていきます☆

お読みいただきありがとうございました。

ABOUT ME
ゆう
保育士歴11年目のアラフォー。夫、中学生の息子と娘がいます。 毎日の保育園勤務と、時々シッターをしています。 人から「ありがとう」と言われることが生きがい♡ ♡好きなブランド IENA A.P.C 無印良品 unico ♡趣味 ショッピング、ドライブ、お洗濯、家電
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