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今回は、育児ノイローゼについてのお話です。
保育士の私も、過去に育児ノイローゼに陥った時期があります。
育児ノイローゼというと、鬱になってしまったり、虐待してしまうなど、そのうち事件を起こしてしまうような…そんなイメージがありませんか?
しかし、育児ノイローゼって、実は自分では自覚がないくらい、軽い症状であることがほとんどである、と言われています。
よくイメージされるような、ノイローゼ=寝込んでしまう状態、の方が少ないようです。
また、実は、2人にひとりは、育児中にノイローゼになっている、とも言われているので、決して特別なことではないのです。
ノイローゼは育児に奮闘している「その時」には気づかず、子育てが落ち着いてから、
「あの時は育児ノイローゼだったのかも」
と気づく場合が多いと言われています。
だからこそ、軽度のうちに自分なりの解消法をみつけてリフレッシュすることが大事なのです☆
保育士の私が、過去に育児ノイローゼになった体験談も交えながら、解消法をお伝えします。
どうぞ、ごらんください。
Contents
育児ノイローゼの体験談と解消法とは

こどもが好き、こどもと関わるプロの保育士だって、育児に悩んでいる
私は10年以上、保育園で働く保育士です。
私には2人こどもがいます。すでに中高生なので、育児ノイローゼに悩んだのは過去の話になりますが…
(とはいえ、大きくなった今は別の悩みがありますが(;^_^A)
- ゆうは保育士さんだから、子育てはラクチンでしょう
- 保育士さんは育児のプロだから、育児に悩むことはないよね
保育士あるある、ですが、育児に対して、どうしてもこういうイメージをもたれやすいんですよね。
- よその赤ちゃんのおむつを、ささっと交換した
- あやしたら、赤ちゃんがちょっと笑っただけなのに「さすが保育士さん」と言われる
こういうことを言われたり、「育児が上手だよね」と言われるたびに、
いやいや、保育士は保育のプロであって、育児のプロではないんだよ…
子育てでは、悩んでイライラしてばっかりだよ…
と、いつも心の中で思っていました。
いや、ほんとに育児と保育って違うんですよ(;^_^A
これは、小さなこどもに携わる職業についている人なら、多くの人が経験あるのではないでしょうか?
保育士・幼稚園教諭・保健師・看護師(特に、小児科・産婦人科)・医師(小児科医とか)…
他にもあると思いますが、ざっとこんなところでしょうか。
こどもと関わる経験や回数は多くても、それは仕事としてであり、自分のこどもが生まれてからの育児はまったく「別物」!
仕事は実働8時間程度ですみますが、こどもが生まれたら24時間営業の育児がずーーーっと続きますよね。
これは、専業兼業どんなお母さんも一緒です。
- 保育の仕事では経験しないような、思い通りにならないイライラを、育児で初めて経験する
- 保育士だって、わが子と他人のこどもとの比較をして落ち込むことがある
私が保育士として仕事している時は、
「みんなちがってみんないい」「比較をしない。一人ひとりの良さを伸ばす」
をモットーにしてこどもと関わり、育ちを援助しています。
ところが、自分の子となるとまったく別!
我が子に、感情的になるのは、どの親も一緒なんです。
特に、親にとって、自分の子は小さければ小さいほど、自分の所有物として見てしまいがち。
人の子と違い、感情が入るので、思い通りにならない、うまくいかないとき割り切れないんですよね。
自分の気持ちと折り合いがつかず、イライラしてしまい、育児ノイローゼに一直線…
こどもが大きくなった今でもそう感じることはありますが、やはり、多くの場合は0歳1歳2歳の子どもたちを育てている時だと思います。
3歳過ぎると、だいぶ意思の疎通ができるようになったり、理解してくれたり、少しは空気を読んでくれるようになるので、少し育児が楽になると感じるはずです。
大体の場合は、小学校に上がる前のこどもに対して、育児ノイローゼになるのが一般的です。
それでは、次に私の体験談を具体的に書いていきますね。興味ないあなたは、読み飛ばしてください(笑)
保育士の育児ノイローゼ・イライラ・放置体験談
タイトルをみてください。放置と書いてありますね。
そう!恥ずかしながら、我が子を「放置」状態にしたことがあります。
放置は、「虐待・ネグレクト」ですよ!絶対に許されることではありません。
しかし、保育士である私は、我が子2人が幼い頃、自宅に放置する、と言う形で虐待してしまったのです。
それだけではありません。
- イライラして、こどもたちにしょっちゅう当たってしまう
- しつけのつもりで、必要以上にこどもを叩いてしまう
- 小食だった我が子たちの口に、無理矢理食材を入れようとする
今振り返ると、取り返しのつかない、愚かなことをした最低の母親です。
しかし、当時は罪の意識が薄く、何より、自分の精神状態がいっぱいいっぱいだったので、虐待という行動を止めることができませんでした。
保育士が育児ノイローゼ・虐待寸前…当時の状況
- 夫・私・こども2人の4人家族。お互いの実家は離れている核家族。普段は頼れない
- 我が子 4歳(兄)&2歳(妹)保育園に通園。娘はアトピー・喘息持ちで頻繁に通院
- 私 認可保育園で保育士として働いていた
- 育児状況 ほぼワンオペ。7時半前に自宅を出て、2人を保育園へ。お迎えと家事全般も私。
- 夫 駅から離れた場所の保育園だったため、送迎はできない。転職直後で年収が下がり、1人で家族を養えなくなった。
我が子を自宅に放置したり、虐待していた頃…一番自分が病んでいたな、と思う時期の状況です。
こうしてみると、自分(母親)の負担が大きくて、完全キャパオーバーな生活でした。
とはいえ、当時は、自分が病んでいる・育児ノイローゼ・ネグレクトしてるなんて自覚はほとんどなかったのです。
これが、育児ノイローゼの怖い所だと言えます。
特に、共働きの場合ワンオペだとほぼママに負担がかかります。
育児と仕事、家事など両立に悩み、ノイローゼに拍車がかかってしまいやすい状況ですね。
育児ノイローゼの原因…それは家族⁈
私の場合、職場である保育園にはこどもたちがいて、帰宅すると我が子が2人いる…
一日中、常にこどもに接していて賑やかな環境でした。
しかし、職場で保育することと、自宅で育児をすること…決定的な違いがあります。
それは、まわりの人に感謝されるかされないか、ということです。
保育士は、職場で、人の大事なお子様をお預かりしています。
大変なこともありますが、感謝してもらえたり、評価してもらえることもあります。
- 「先生、ありがとうございます」と保護者や職員から感謝してもらえる
- やりがいがある
- キャリアアップしたり、お給料があがる
このように、頑張れば感謝されたり、見返りがあるのが、保育士としての仕事です。
ヘビーな仕事といわれる保育士の仕事ですが、感謝されたり、上司に認められる、キャリアアップするなどの見返りがあれば、日頃の疲れも一気に吹っ飛びますw
人から感謝されることは、生きるための原動力になります。
しかし、自宅ではどうですか?
まだ幼い我が子が、あなたに感謝してくれることがありますか?
まだ、乳幼児期のこどもが「ママ、いつもありがとう」と、言ってくれますか?
こどもだけではありません。
ダンナさまは、毎日「ありがとう」を伝えてくれていますか?
…多くの場合、言わないですよね?

私たちが、ワンオペ育児でがむしゃらに働いて、最低限の家事もして、余力を絞って料理したりこどもをお風呂に入れて寝かしつけるまで…ものすごい拘束時間と労力がかかっています。
そのたび、こどもが感謝してくれますか?
…してくれないですよね?
むしろ、イヤイヤ期で反抗されたり、作った料理を食べてくれない・お風呂に入りたがらない・おもらしする・なかなか寝ない…


感謝されるどころか、相手はまったく思い通りになりません。
こどもだけではなく、パパも毎回感謝してくれないですよね。
パパの言動によっては、むしろ、ストレスの元凶になることも。

このように、毎日毎日、家事や育児、仕事を頑張って、馬車馬のように働いていても、家族に感謝されなければ、お母さんたちはやりきれません。
まじめにこなそうとすると、サラリーマンの年収を超える、と言われる主婦業をするだけでなく、人生の中でもっとも難しいと思われる子育てまでしなければならないのですから。
家庭内で、「ママありがとう」と、日常的に感謝されていれば、深刻な育児ノイローゼにならずにすみます。
また、がむしゃらに頑張っている中、娘のアトピーと喘息の症状も出ていて、通院してもすぐ悪化…自分ができることを精一杯しても治ることはなく…
こういった、こどものアレルギー症状の悪化にもかなり疲れていました。
アレルギーって、薬もらって、「はい、おしまい!」ではないですからね。
大体の場合、長期戦の通院や治療になる上、「絶対治る!」ということもなく、いつまでも、暗いトンネルの中にいる気がしてきます。
余計にノイローゼに拍車がかかり、大変な時期でした。
2人育児で育児ノイローゼになった私がとった行動は?
次の日がお休みで、早起きしなくてもよい金曜日の夜など、夫の帰りが遅い日を見計らい、
こどもを寝かしつけた後、ひとりでおでかけしていました。
ひとりでクルマを走らせることが、かなりの気分転換でした。
海が近いところに住んでいたので、夜空いてる海沿いをドライブしたり、江ノ島まで行ったり…
意味もなく、レンタルビデオショップにいく日もありました。
こんな時間が、何よりの癒しでした。
とはいえ、本来なら、絶対に許されることではありません!
冷静な今ならそう思えますが、育児ノイローゼの最中は、ほとんど罪悪感がありませんでした。
「もう寝てるから、出かけても大丈夫」
これは、リフレッシュ。リフレッシュしないと、自分が壊れてしまう…
自分に言い訳をして、寝ている幼い我が子2人を置いて、夜な夜な、でかけていたのです。
ただ…ひとりになりたかったんですよね。
ひとりになりたいけれど、ワンオペだとそうもいかない。
それくらい、毎日疲弊していてひとりになりたかったのだと思います。
- ひとりになりたい
- 普段頑張ってるんだから、ひとりの時間は必要
当時は、自分で自分を止められませんでした。
帰宅後、大泣きしている娘となだめる息子がいる
夢のようなひとりの時間を満喫した後、帰宅すると、たった30分~1時間しかたっていないのに、寝室で大泣きしている娘と、それをなだめながら困っている息子がいました。
その光景を見るたびに、「ギューッ」と胸が締め付けられる思いでいっぱいになりました。一気に現実に引き戻される瞬間です。
「ごめんね、ごめんね、大丈夫だよ」と言って2人を抱きしめ、もう一回トントン寝かしつけます。
と罪悪感を感じると同時に、
「どうしていちいち起きるの?」「私の邪魔をしたいの?」
と心の中に別の感情が浮かんでくる現実。
これこそ、「育児ノイローゼ」ではないでしょうか?
このように、育児ノイローゼ=鬱で寝込む・殴る蹴るの暴行、だけではありません。
放置・ネグレクトして育児から逃げようとするのも立派な育児ノイローゼなのです。
育児ノイローゼチェック!初期症状とは?
私も陥った育児ノイローゼ。あなたは大丈夫ですか?もしかして…と思うあなた、育児ノイローゼチェックしてください。
私も当時を思い出すといくつか、当てはまっていました…
いくつあてはまりましたか?育児ノイローゼの初期症状は、大体このような症状があらわれることが多いです。
また、鬱などの精神疾患の症状にも似ていて、ひどくなると鬱に移行する可能性もでてきます。
なにより、ノイローゼかも?と気づくことで虐待を防ぐことができます。
育児ノイローゼの対処法
1.身近な人に、毎日のつらさを理解してもらう
一番身近な人は家族です。
ありきたりですが、これが一番!まずは、直接、つらいと感じていることを家族に伝えてみるのです。
しかし、「それができたら苦労しない」ですよね。
これを読んでいるあなたがママならダンナさま、パパなら奥様です。
自分の相方に、心を開いて話しましょう。相談しましょう。
普段の忙しさ、つらさなど、配偶者にグチを言うことはあっても、じっくり相談すること、実はなかったりしませんか?
普段忙しい日常を送っていると、グチを言っているからわかってくれるはず、と思ってしまいがち。
特に、女性はその傾向があります。
しかし…
人間は話さなければ伝わりません。
特に相手が男性だと、言葉に出して言わないと、まったく伝わりません!
私も夫と、今まで夫婦喧嘩をたくさんしましたが、原因はほとんどコミュニケーション不足でした。
自分では伝えているつもり、相手もわかってくれてるはず…と思っていても、実際はまったく、夫に伝わっていなかったんですね。
あらためて、些細なことも、しっかり言葉で伝えるようにしたら、色々手伝ってくれるようになったのです。
「もっと早くいってくれればいいのに」
なんて言葉も飛び出し、「全然伝えられてなかったんだ…」と思ったものです。

また、職場の保育園でも、ノイローゼになったママが勇気を出してパパに相談し、保育園の送迎や簡単な家事育児の協力をしてくれるようになった例を、いくつもみてきました。
配偶者がいない場合は、自分の親だったりきょうだい、ママ友、または通っている保育園の保育士さんに相談するのも手です。
保育園はそういった時にサポートしてくれる機関でもあります。通っているところがあるなら相談してみましょう。
2.頼れるものはなんでも頼る
育児や家事を毎日こなすって、ほんとーーーーうに大変です!
これは、仕事をしている・していないにかかわらず、です。(中には仕事の方がラク・リフレッシュできると言って働いている方もいらっしゃいますから。)
だからこそ、「自分でなくてもできること」に関しては、頼ってしまった方が精神衛生上絶対良いです!
私たち日本人は頑張ってしまう傾向があるのと、節約意識が高い人が多く、「やってもらうのは贅沢」と考え、何でも自分でやろうとする傾向があります。(私も)
たとえば、家事なら家電・育児ならシッターさんや自治体のファミリーサポート・家族などですね。
家事なら「家事代行サービス」も色々あります。
多少のお金で時間を買い、自分の負担を減らす。今はそういうサービスが充実していますから、積極的に取り入れていきましょう!
共働きが増えたこともあり、ニーズの多い家事代行サービス。
昔に比べて、圧倒的に安く頼むことができます。
お問い合わせだけでも大丈夫です☆
↓たまには、人に料理を作ってもらったり、掃除や洗濯などの家事を代行してもらいましょう。(おいしそう~)

ちなみに、家電「ドラム式洗濯乾燥機」は本当におすすめ!
お洗濯の労力がなくなりますし、お天気や時間の制限がなくなりフリータイムが本当に増えます!
設置できるおうちであれば、初期投資して導入をおすすめします☆
(一番廉価機能のもので十分だと思います)

3.趣味や買い物・一人の時間を作る(友達との時間でも)
これは、私に効果てきめんでした(笑)
もともと、お洋服やおしゃれが好きな私は、自分が好きな服を着てお買い物するのが一番のリフレッシュ法です。
同じように、買い物やおしゃれがもともと好きなあなたは、これが一番おすすめ!
育児ノイローゼだった当時は、働いているのにお金もなく、ほぼワンオペで髪を振り乱して育児家事仕事している生活。
時々、通販でお買い物をするのですが、やはり外れも多くタンスの肥やしに…
なので、時々週末に夫に2人預けて電車に乗って大きな街までショッピングに行かせてもらいました。
日中ショッピングや一人時間を満喫して、帰るころには、「2人とも何してるのかな…」と和やかな気持ちで思い出せるように♪
これだけでもだいぶ違います!
あとは、ママ友ではない友達と会って話すのも効果ありでした。
普段交流のあるママ友だと、どうしてもこどもの話になってしまうし、日常を忘れることができません。なので、同級生とか普段は交流していない仲良しの友達がベスト。
「日常を忘れる」って、かなりリフレッシュになりますよ♪
4.専門機関に相談・受診する
- 自治体の子育て支援課・保健センターで話を聞いてもらう
- 心療内科を受診する
- 電話で相談する
公益社団法人日本助産師会
人と対面で相談するのはちょっと…という場合に電話で相談できる機関です。
http://www.midwife.or.jp/general/supportcenter.html
http://www.midwife.or.jp/index.html
※電話番号は、都道府県によって違うため、HPで確認してください
社会福祉法人日本保育協会・子育てホットライン ママさん110番
TEL 03-3222-2120 月曜~金曜日 10:00~16:00
5.サプリメントの力をかりる
専門機関に相談するほどではない、勇気が出ない…そんなあなたは、サプリメントの力を借りるのもよいと思います。
私も飲んだことがありますが、落ち込んで眠れない夜も、リラックスして眠れたり、気分がふわっと軽くなり明るくなるのを実感しました。
また、10年以上前から、ロングランで販売されている、定番のサプリメントなので、安心感もありますね。
さいごに・育児ノイローゼの体験談と解消法とは
現役保育士・2児の母、である私が数年前、育児ノイローゼになった体験談と、育児ノイローゼ初期症状や対処法についてお伝えしました。
対処法は人それぞれ、自分に合うものがあります。
参考にしてみつけてもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。
私の場合は、1人の時間を持つ・買い物をする、おしゃれして出かける・友達と会うが一番の処方箋でした。
また、配偶者や家族・身近な人にまずは相談してみましょう。話してもムダ、と思わずに、聞いてもらうのが大切です。
「一緒に住んでいるから、私が大変なことをわかってくれてるはず」というのは思い込みです。
自分の辛い気持ちは、心を開いて…勇気を出して相談すると、意外と解決することも多いです。
また、聞いてもらったり共感してもらうだけでも、だいぶ心が軽くなります。
それでも解決しなければ、専門機関に相談しましょう。
現代は育児に悩む方がとても多く、たくさんの方が相談されています。
ママだけでなく、こどもたちの虐待をなくし・命を守ることが最優先ですから、ぜひ対処してくださいね。
もし、相談する勇気が出ない、相談したけど解決しない、イライラ予防したい…あなたは、心に効くサプリメントもおすすめです。
色々試して、乗り切ってください。
応援しています。